王子公園
この街のロイヤルホストの窓際に座るのが好きだ。子どもの頃、父の仕事場に寄り、家族で外食するのが楽しみだった。支払いのとき、レジに並ぶ数字を見て、それを支払ってくれる親父の偉大さを感じていたものだ。そんなロイヤルホストの窓の先の交差点に、大きな木とベンチがある。そのベンチには、お年寄りが1人、腰を掛けていることが多い。別に本を読むわけでもなく、ただただ腰を掛けている。特定の人というわけではない。誰かがそこに何をするわけでもなく、ただただ居る。
「ただただ居る」ーそれが街の風景を創り、僕を孤独から救ってくれているようにも思う。

